現在北九州を含め全国的な透析患者の介護タクシー不足が社会問題となっていることをご存知でしょうか?
この原因の大きな一つは、杖歩行等が可能な軽介助者でも、転倒リスクが発生した場合は、介護タクシーを利用している現状にあります。透析は命に関わる治療ですが、この問題を解決しない限り、病院へ通えない透析患者が今後続発する可能性が非常に高いと考えます。
現在小倉第一病院は透析患者無料送迎サービスとして、勝山タクシーとの業務提携を行っていますが、こちらは通常タクシーと同じく、自宅前から小倉第一病院玄関前までの送迎となっているため、転倒リスクの無い完全自立の患者のみ対応となっています。
段々と足腰が弱り、転倒リスクが高まる患者が増えていくことは自然の流れです。
今までは、まだ歩行可能患者も転倒リスクが高まるとすぐに介護タクシーに移行していましたが、当院MSW金村が、中村院長からサポートを受け院内起業した、「車の乗降移動支援フェニックス」という事業を通すことで、介護研修を受けた勝山タクシードライバーが、『自宅玄関から乗車まで』と『小倉第一病院玄関から透析ベッドまで』の往復区間を横に付いてサポート(移動支援)を行うことができるようになりました。
こちらは有料サービスとなりますが、タクシーメーター料金は、小倉第一病院の無料送迎サービスのため、移動支援費のみの負担となります。介護タクシーよりも安い料金で、安全に当院での外来透析通院を継続することが可能です。ただし、あくまで軽介助者が対象のサービスとなっているため、ご自身で歩くことが困難になると介護タクシーへ移行してもらう流れとなります。今までは【自立→介護タクシー】だったのが、【自立→移動支援→介護タクシー】という流れが、小倉第一病院では新たに生まれました。ご利用希望者は、フェニックス代表兼MSW金村までお問合せください。