診療科
人工透析内科
小倉第一病院は、透析療法の黎明期に誕生しました。まだ透析療法が危険を伴う可能性が高く、現在のように確立した治療法となる前からいろいろなことを模索し、透析療法の発展とともに当院も発展してまいりました。現在、透析療法は安全な治療法として確立しましたが、それでもさまざまな合併症を生じやすく多くの未解決の課題を抱えています。私たちは、透析患者さんにとっての問題解決を図るために、チャレンジを続けています。
当院では、慢性腎臓病療養指導看護師、透析技術認定士、糖尿病療養指導士、フットケア指導士、腎臓病療養指導士、腎臓リハビリテーション指導士など、透析に関する専門資格を取得したスタッフが多く在籍しており、特に、慢性腎臓病療養指導看護師やフットケア指導士の多さは全国有数です。それぞれのスペシャリストが連携し、質の高い透析医療をご提供いたします。お気軽にご相談ください。
診療について
当院は慢性腎臓病(CKD)の重症度分類のすべての段階での医療を提供しております。その中で、G5と呼ばれる段階が「末期腎不全」であり、腎代替療法(血液透析、腹膜透析、腎移植)のいずれかが必要となってきます。
当院では、血液透析と腹膜透析の治療を受けることができます。血液透析は自分の血液を体外に循環させ老廃物を除去する治療で、週3回、体の大きさに合わせて1回4~6時間の治療を必要とします。腹膜透析は腹腔内に挿入されたカテーテルを通じて透析液の出し入れをし、自分の腹膜を通して老廃物を除去します。腎不全は、さまざまな合併症を起こすため、私たちは単に透析医療を提供するだけでなく、合併症の治療も同時に提供しています。
慢性腎臓病の症状・合併症
末期腎不全にはさまざまな症状や合併症があります。貧血症状や倦怠感、また狭心症や脳梗塞、動脈硬化による合併症や下肢の血流障害など、挙げたらきりがありません。いずれの症状や合併症も、十分な透析と自己管理と薬物療法が予防や治療につながります。独自の透析支援システムで検査データを管理することよって合併症の予防や早期発見に努めています。
また当院では、透析を受ける方に頻度の多い循環器合併症や足病の対応のため、透析の他に循環器や形成外科の専門医が在籍し、診療にあたっているのも特長です。
特に足病に関しては、フットケア、透析中の運動療法、リハビリテーション栄養など、透析患者さんの歩行を守ることで、今後ますます大きくなる透析患者さんのサルコペニア・フレイルに対して注力しています。これらの分野では積極的に学会発表もしており、透析患者さんを、全力でサポートさせていただきます。
当院は予約制です。受診の際は、
お電話にてご予約ください。
- 小倉第一病院 予約受付番号
- 093-582-7730