診療科
消化器内科
消化器内科は胃、食道、腸などの消化管全般を対象とする診療科です。食事は日常生活を営んでいくために必要不可欠な大切なことですが、食べることは人生の楽しみのひとつでもあります。当院では、患者さんが「おいしく食べられて元気に生活できるように」原因となる病気を探して、適切な治療を行っております。
診療について
消化器の病気は食欲がない、食事が美味しくない、お腹が痛い、便秘、下痢など食べることに結びつくわかりやすい症状が多いのですが、症状の原因となる病気は急性のものから慢性のもの、良性疾患から悪性疾患と幅広く存在しています。症状の経過、現在の状態に応じて検査を考慮、治療を行っていきます。
長い透析歴や加齢に伴い、上部消化器症状(胃痛、嘔気、食欲低下など)の発生頻度は増える傾向にあります。下部消化器症状では慢性の便秘が多く見られるようになります。
胃潰瘍などの病変には胃酸分泌を強力に抑える新しい薬が使えるようになり、早期の症状改善が期待できるようになりました。その一方、長年の食事や生活習慣の変化に伴って消化管の動きの乱れや低下が原因でお腹の不調をきたしている場合には、投薬に加えて生活習慣の改善も長期に渡って必要です。
検査について
消化管の検査は内視鏡、レントゲン、超音波にMRIなどがありますが、現在の主流は内視鏡検査です。胃カメラはきつい検査の代表でしたが、鼻から行う検査の登場で、話しながら行える検査になってきています。大腸の内視鏡もスコープの進歩で挿入時の痛みも軽減され、特殊な波長の光の使用で小さなポリープ、早期がんの診断力も向上しています。早期の癌なら胃も大腸も内視鏡での切除治療が可能になっています。
またピロリ菌の発見で胃の病気の多くは感染症と捉えられるようになり、ピロリ菌感染が判れば治療が出来るようになっています。内視鏡検査時の病理検査だけでなく、血液検査、呼気検査、検便でピロリ菌の有無は確認できます。
※本院における消化器内科は、透析をされる外来・入院患者さんの日常生活をサポートするのが主な役割であり、限られた診療時間内で医療相談や治療を行っております。