診療科
形成外科
疾患別コラム
陥入爪(巻き爪)
どんな病気か
爪は何も力が加わらないと巻いてくる性質を持っています。また、同じ方向から長期間繰り返し力が加わることで変形が発生、進行していきます。爪の変形は、遺伝的な素因、不適切な靴の選択や履き方、爪切りなどの生活習慣、職業や持病、さらに加齢の影響などさまざまな要因で変形が起こります。巻き爪や陥入爪はこうした原因によって発生します。
両者は同じ意味合いで使われていることが多いのですが、それぞれ別の病気になります。巻き爪は爪が大きく弯曲している状態のことをいいます。一方、陥入爪は爪の端が皮膚に食い込むことによって痛みや腫れ、さらに傷ができたり化膿したりしている状態のことをいいます。弯曲変形した爪の端が皮膚に食い込んで痛みなどの症状を生じているような場合は、巻き爪と陥入爪が合併した状態になります。
治療法
(1)保存的治療
爪の切りかたの修正や正しい爪切り指導、靴の選択・足の衛生管理などのフットケアや、爪の端と皮膚が接する部分の保護、矯正具を用いた爪矯正などがあり、治療に使用する道具によっては、保険適応外の治療となることがあります。
(2)手術療法
早期の治療を希望される場合や、爪矯正などの保存的治療が無効な場合に手術を行います。変形の程度により手術方法が選択されます。なお、現在では単なる抜爪は行いません。
巻き爪、陥入爪いずれであっても発生には生活習慣が大きく関与しています。それらの改善を行わないまま爪の治療のみ行っても十分な効果が得られないか、効果があったとしても長続きしません。こうしたことまで説明や指導を行ってくれる医療機関で治療を受けられることをお勧めします。
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