診療科
形成外科
疾患別コラム
耳(前)瘻孔
どんな病気か
耳(前)瘻孔とは、胎児期に耳が形成される過程において生じた異常が原因とされる先天奇形の一つで、耳の異常の中では頻度の高い疾患の1つです。生まれつき耳の周囲に小さな穴が開いて、その下方に管(または袋状)があり、その管の先端は耳介軟骨で終わっているのが特徴です。特に大きな症状なく一生経過することもありますが、開口部分から細菌が入って感染を繰り返す場合があります。慢性化すると耳の周囲に膿瘍形成することもあります。
治療法
感染がない場合は、経過観察を選択することが多いのですが、感染の既往があれば再感染を起こす確率が高いので手術による摘出を選択します。感染が完全に治癒すれば、耳瘻孔の摘出が可能です。通常は、感染の治癒が確認されて後、1ヶ月から3ヶ月間待ちます。手術は、耳瘻孔を含めて管状や袋状のものを全て取り去ります。年齢や病変の部位・大きさに最寄りますが、多くの場合は局所麻酔での手術が行われます。
当院は予約制です。受診の際は、
お電話にてご予約ください。
- 小倉第一病院 予約受付番号
- 093-582-7730