診療科
形成外科
疾患別コラム
毛巣洞
どんな病気か
皮膚に生じる小さな穴で、中には毛を含んでいます。原因は、体毛が後天的に皮膚に刺入ことによると考えられています。お尻にできることが多く、主に肛門の少し上に発生します。男女ともに発症しますが、長時間の運転、事務仕事などで座っている時間が長く、かつ多毛の男性のお尻に生じやすいといわれています。また、お尻以外に腋(わき)などに生じることや、理容師・美容師、ペットのトリマーの手に客や動物の毛が刺さって生じることもあるといわれています。普段は無症状ですが、感染が起こると痛みや腫れが生じ、膿が出てきます。お尻にできたものは、痔瘻(じろう)と間違えられることもあります。
治療法
受診する際には感染していることが多いため、感染に対する処置が行われます。膿がたまっていることが明らかであれば、局所麻酔を行ったのちに皮膚を切開し、中の膿を洗い流します。一方、感染が軽度と判断されれば、抗生物質などの内服薬だけで様子をみることもあります。
根本的治療には毛巣洞全体を切除する必要があります。切除後は、そのまま塗り薬などでしばらく時間をかけて治す方法と、周囲の皮膚・皮下組織を移動して皮弁などで同時に閉じてしまう方法などがあります。根本的治療により感染を起こすことが少なくなるため、痛みや腫れが生じることも少なくなります。ただし、座っている時間が長いままですと再発する可能性があるために、長時間座ること避けるといった日常生活の工夫も大切になります。
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