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小倉第一病院 診療科腎臓内科疾患別コラム(腎臓内科:慢性腎盂腎炎)

腎臓内科

疾患別コラム

慢性腎盂腎炎

どんな病気か

慢性腎盂腎炎(Chronic Pyelonephritis)は、腎盂(尿を一時的に貯める腎臓の部分)と腎臓の組織が炎症を起こす疾患で、主に反復する尿路感染が原因で発症します。慢性的な状態になると、腎臓の機能が徐々に低下し、最終的には慢性腎不全に至ることがあります。

原因

慢性腎盂腎炎の主な原因は、尿路感染によるものです。特に、体質として膀胱から腎臓にかけての尿の逆流(尿逆流)がある場合、細菌が腎臓に到達しやすくなります。また、尿路の構造的な異常、尿路結石、糖尿病、妊娠などがリスク因子として知られています。

症状

尿路感染に伴う疾患なので、発熱、倦怠感、腰痛、頻尿などが主症状です。軽度な状態であれば無症状や無自覚なほど軽微な症状なこともあります。症状が軽微であるために診断が遅れることも少なくありません。

治療

治療は、主に感染に対する治療です。程度にもよりますが、抗生物質での治療を長期間要することもあります。進行して腎機能が悪化した場合には慢性腎臓病の治療に準じます。

予防

慢性腎盂腎炎の予防には、尿路感染の早期発見と治療が重要です。十分な水分摂取、適切な排尿習慣、個人衛生の徹底が推奨されます。また、リスク因子に該当する人は定期的な受診を受けることが勧められます。

まとめ

慢性腎盂腎炎は、放置すると腎機能低下を招く可能性があり、早期発見と適切な治療が極めて重要です。日常生活での予防策を心掛け、定期的な健康診断を受けることでリスクを管理することが可能です。

Q&A

慢性腎盂腎炎は完治するのでしょうか?

慢性腎盂腎炎は完治するのでしょうか?

長期的な抗生物質治療により完治、寛解状態になることもありますが、長期化することもあります。

慢性腎盂腎炎の診断方法は?

慢性腎盂腎炎の診断方法は?

尿検査、血液検査、画像診断(CTやMRI)などによって診断されます。それまでの病状のエピソードも重要な情報となります。

慢性腎盂腎炎のリスクを高める要因には何がありますか?

慢性腎盂腎炎のリスクを高める要因には何がありますか?

尿路の異常、尿路結石、糖尿病、妊娠などがあります。

慢性腎盂腎炎の治療期間はどのくらいですか?

慢性腎盂腎炎の治療期間はどのくらいですか?

患者の状態によりますが、長期にわたる抗生物質治療が必要な場合が多いです。

慢性腎盂腎炎を防ぐための日常生活でのアドバイスは?

慢性腎盂腎炎を防ぐための日常生活でのアドバイスは?

十分な水分摂取、定期的な排尿、良好な衛生状態を保つことを心がけることが重要です。

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