当院案内
腎臓リハビリテーションチーム
「いつまでも通える足づくり」を目指して
腎臓リハビリテーションチームは、慢性腎臓病療養指導看護師(DNL)、フットケア指導士、作業療法士(腎臓リハビリテーション指導士)、管理栄養士(健康運動指導士、サルコペニア・フレイル指導士)で構成されています。
「いつまでも通える足づくり」を目標として、週に1回、透析中のストレッチ、筋力トレーニング、血圧測定、ボルグスケール評価を行い、血液透析患者さんの運動能力の向上、筋力維持を目指した取り組みを行っています。透析中の運動療法を行うことで、行っていない方に比べ、歩行に必要な下肢筋力の低下を1/3程度に抑えられる可能性があります。さらに、サルコペニア・フレイルを予防するとともに、運動習慣を身につけていただく大切な役割も担っています。
また、年1回の身体機能評価を行い、ご自身の体の状態を見える化(グラフデータ)し、昨年データと比較することで、運動能力の効果を評価、運動の大切さを実感していただいています。
- 透析中の運動療法
- 患者さんの筋力に応じて、ストレッチ6種類、筋力トレーニング4種類を回数や負荷量を調節して実施しています。
- 身体機能評価
- 透析前に約10~15分、SPPB(バランス能力、歩行スピード、椅子立ち上がりスピード)10m歩行速度、握力、膝伸展筋力、サルコペニア・フレイル評価を行います。結果は、当院オリジナルのイラストを用いた資料にし、患者さんにわかりやすく説明しています。
- 栄養指導・食事療法
- 活動量に応じ、十分なエネルギーやたんぱく質が摂取できる栄養指導から、筋力強化に効率的な食事療法の提案・栄養管理を行っています。
- チーム会議
- サルコペニアやフレイルのガイドライン改定に応じて、透析中の運動療法の方法や身体機能評価方法の検討を行っています。