当院案内
リハビリテーション科
リハビリテーションを通じて、
透析患者さんの完全社会復帰と在宅復帰を支える。
「当科でリハビリテーションをすれば元気になれる!」と実感できるリハビリテーション科を目指しています。
透析治療により長時間の安静が必要となる透析患者さんは、足の筋力が弱くなりやすく、筋力低下から歩行に支障を来たす方が多くいます。「いつまでも通える足づくり」を目標に、足の筋力強化を中心とした集団起立-着席運動を積極的に取り入れています。透析患者さんに特化し、科学的根拠に沿ったリハビリテーションをご提供します。
本人の目標設定に応じたゴールが達成できるよう、リハビリテーションの改善度合いを伝え、介護保険や退院に向けた家族の想いも汲み取り「完全社会復帰と在宅復帰」に貢献できるよう努めます。
リハビリのご紹介
- 集団起立-着席運動
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入院による下肢筋力の低下予防(サルコペニア対策)や、下肢筋力強化による歩行能力の改善を目的としています。回復力の高さが研究で実証されているリハビリテーション方法を採用し、声を掛け合い、励ましあいながら皆で一緒に運動を行っていきます。起立-着席運動は、1日に200~300回を週に3回程度実施しています。
集団で運動を行うことにより、リハビリテーションへの意識が高まり、活動量の増加に結びついています。
- 音楽活動
- スタッフによるピアノや三線演奏を月に2~3回行っています。患者さんも手拍子をしたり一緒に歌ったり楽しみながら参加しています。こういった活動も患者さんのリハビリテーションに向けた意欲向上に繋がっています。
- 訪問調査
- 退院前に患者さんの自宅を訪問し、自宅で動作確認や環境調整を行っています。身体状況と在宅環境の擦り合わせができるため安心して在宅生活に臨むことができます。
- 家族指導
運動を継続してもらえるように、当院で使用している運動療法のCDをお渡ししています。ご家族の方と一緒に起立-着席運動が行えるように説明を行っています。リハビリテーションは、習慣が大切になるため、必要性を理解してもらい、ご家族の協力を得ながら行えるように努めています。
また、寝たきりの患者さんに対しては、関節が硬くならないようにベッドの上で出来るストレッチの方法を説明しています。リハビリテーションスタッフだけでは、患者さんに介入できる時間が限られてしまうため、必要に応じて家族の来院時にもストレッチを行って頂いています。
- マシンを活用したリハビリ
新病院に移転し、各種マシンを取り揃えました。糖尿病や心血管障害のある方は、有酸素運動が行えるペダルこぎ・トレッドミルを、食事療養目的で入院された方へは、筋力UPが図れるマシンをご利用いただいています。その方の筋力に応じたプログラムを組み提供しています。
介護保険サービス
- 訪問リハビリ
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これまで、退院する時に不安を抱えたままご自宅に戻る方が多くいました。そこで「在宅に戻る不安を無くし背中を優しく押してあげられるようなサービスを提供したい」との思いから、介護保険を用いた訪問リハビリを開始しました。在宅で安心した生活が行えるよう、サポートさせていただきます。
- 通所リハビリ(短時間通所)
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「入院して自宅に戻っても足が弱ってしまう」と相談を受けることが多くありました。透析の前や後に運動したい、そんな思いに応え下肢筋力の低下を予防するサービスを行っています。介護保険を利用し、1~2時間の運動を提供しています。