当院では2022年6月から透析シャントの血管内治療である経皮的血管形成術(PTA)を行っています。
従来のバルーンでは再狭窄までの期間を延ばすことが難しく、頻回にシャントが狭くなる場合にはシャント再建術などが必要でしたが、2021年から表面に再狭窄を抑制する薬を塗布したバルーンがPTAで使用可能となり、再狭窄するまでの期間が大幅に延びました。
2023年度から新設された日本透析医学会VA血管内治療認定医も薬剤コーティングバルーンを使用できるようになったため、当院でも薬剤コーティングバルーンの使用を開始しました。
これによりPTAの頻度が減り、シャントが長持ちして患者さんの負担が軽減されることを期待しています。
※人工血管の患者さんは使用できません